日本セルフパートナーズ協会代表
澤登 和夫 [さわとん] のブログ

講演録:自分の経験した,うつ病, そして自殺の危機

 
2月に、「公開ラウンドテーブル・ディスカッション in 東京 −−円卓から始まる,うつ,アルコール,自殺対策のネットワークと地域啓発−−」
      
というイベントで、医師やNPO団体代表の方などの中で、登壇して10分間話した講演をまとめたものを頂いたのでシェアします。 
    
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悩んでいる本人,ご家族,支援者はもちろん,学生を含めたすべての人が,自分との関係性,セルフパー トナーシップの重要性と方向性について,楽しく分かりやすく習得する機会を提供していく必要性を私自身の経験から感じている。

自分の経験を踏まえてということだが,27歳から33 歳までの5年半ほどうつ病を体験し,その後には難病 にかかり,その1年後に起業して現在に至っている。 
 
「今の自分では駄目だ。もっと頑張らないといけな い。頑張らないと認めてもらえない。」このような意識が,すごく自分自身にもあったことに後から気付いた。要は,頑張らないと駄目なんだじゃなく,頑張ら なくても,今の自分でもいい。満たされている。役に 立っていると,いかに思えるかどうかである。今はここにフォーカスして活動をしている。
 
6年間うつ専門カウンセラーとして活動してきて, うつがどうこうの前に,そもそも人生がもやもやして いる人が多い。カウンセリングで状態が良くなりうつ が良くなっても,まだ人生がもやもやしている人も多 い。
  
要は,自分が主体的に人生を選んでいるというよ りも,他人の眼を意識して,人生を受動的に生きてい る人が多いのだと思う。自分への罪悪感が大きい人が多く,うつがそれを助長させる。そこで私は,うつ にフォーカスすることをやめ,自分との関係性という 点にフォーカスした活動をしている。また,自分との 絆を深めていくことができれば,他者との絆も深まっ ていく。だから,人間関係よりも自分関係を深めていければ良い。
  
この活動においては,ひとが持っている4つの「たい」というのを大事にしている。4つの「たい」とは,「愛されたい」「認められたい」「ほめられたい」「役に立ちたい」である。この4つを他者に対して過度に求め る人が増えているが,他者からではなく自分で満たせ るようになることが大事なポイントである。
  
また,私が特に着目しているのは「自己寄り添い力」,つまり, 自分が自分に寄り添う力である。これは悩んできた人ほど強いことがわかった。例えば,自分がしんどい時 に,自分からどんな声かけるか。ちょっとしんどい時 に,自分に寄り添って声をかけてみる。すごく悩んで いる人こそ,自分への寄り添い力があることと感じている。 この力を活用できればと考えている。


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澤登和夫写真

プロフィール

さわとん
日本セルフパートナーズ協会代表、SPインストラクター。株式会社ありがトン代表。カウンセラー・講師   1974年千葉県生まれ、早稲田大学政治経済学部卒。 会社員時代に過労と心労がきっかけでうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、さらにはマンションの最上階から飛び降りたことも。…続きを見る

書籍

「ありがトン」(コミックエッセイ) 「ありがトン」(コミックエッセイ)
出版社: サンマーク出版
絵: アウチ!

「自殺者3万人を救え!−“命”みんなで守る社会戦略」 「自殺者3万人を救え!−“命”みんなで守る社会戦略」
出版社: NHK出版
共著者: 望月昭、細川貂々、藤澤克己、清水康之、佐々木久長、NHK「“命”みんなで守る」制作班

「人生をやめたいと思ったとき読む本 「人生をやめたいと思ったとき読む本 〜マンションから飛び降りたぼくがあなたに贈る 生きる力がわいてくる30のメッセージ」
出版社: 東洋経済新報社

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