日本セルフパートナーズ協会代表
澤登 和夫 [さわとん] のブログ

昨朝の機内で勝手に「泣けた」こと

ANA定刻6時50分米子行き。霜取りで15分遅れ。
一番前の通路側(1D)。  
離陸30分後くらいに後ろにいたCAさんが
急いで戻ってきてアナウンス。
  
   
「皆様の左手に富士山がきれいに見えます」 
  
  
ぼくは右側の通路側だったので
 
「左側の窓側の人はいいなぁ、今回は見れないなぁ」
って、あきらめるつもりだった。
     
そしたらそんな気持ちが動きに出ていたのか
CAさんがぼくの気持ちを察して声をかけてくれた。
 
 
「こちらからどうぞ」
  
   
前方の出口に小さな丸い窓があって
そこへ促してくれた。
  
見ると、小さな丸い窓に
ぴったり、ほんとにぴったりと
富士山が見えた。
  
思った以上に明るくって
とってもきれいだった。
 
   
ぼくはもう少し見たくなった。
思い切ってきいてみた。 
  
 
「後ろの方に全部空いてる席
 (富士山が見える席)ありますか?」
  
「はい、どうぞ」
 
 
左側真ん中やや後方の
一列を案内してくれた。
 

そこの窓から見えたのが
この写真の富士山。


この富士山を見て純粋に

「きれいだなぁ」

って幸せな気持ちになった。
朝の光もそのきれいさに
さらに磨きをかけていた。


1、2分でほぼ見えなくなってから
一番前の席に戻った。  


富士山の残像に浸りながら、、、
ふと思った。


「10年前の自分がもし
 この景色を見たらどう思うだろう」


10年前、、、 

うつ病、
離婚、
復職の失敗、
そして
飛び降り、
さらに難病で大腸全摘出。。。


あのころの自分は

「きれいだなぁ」

なんて絶対に思わない。

0.001%も思わない。


というか
こんな景色見れなかったはずだ。


光がまぶしいというか、
こころにそのまま突き刺さる感覚。 


外の光が幸せな社会に感じ、
過去の幸せだった自分に感じ、
今の幸せなどこれっぽっちもない自分と比較した。


光の存在を責めた。

外の光なんて
これっぽっちも見たくない。

入院している朝、
看護師さんがカーテンを開けるのは
拷問だった。

自分のこころは暗闇。
どす黒い。
ぐちゃぐちゃ。
ぐぁわ〜

自分と同じ暗闇で 
過ごしている方が
ほんの少し落ち着いた。


ずっと
暗闇の中で過ごしていたかった。

ずっと
朝なんて来なくていい、
このまま暗闇で終わりたいと思ってた。


そんな
10年前の光を見れなかった自分が出てきて、
今、明るくてきれいだと感じる自分とが混在し
ぐちゃぐちゃになった。

目がかすんできた。


考えてみた。


「10年前の自分に
 今の自分から声をかけるとしたら
 どんな声をかけるだろう」



これまで
「大丈夫だよ」とか
「がんばってるね」とか
思ったことがあるけど
今回はす〜っとこれが浮かんだ。




「そこにいて
 いいんだよ」




「そこにいて
 いいんだよ」




この言葉が
なんども浮かんだ。 



下を向いてうつむいている
過去の自分に 
今の自分は
言葉でなくこころで伝えていた。 




「そこにいて
 いいんだよ」



一気に泣けてきた。




今の自分か10年前の自分か
どっちの自分が泣けたのか
わからない。



過去の辛かった自分への愛おしさ、

今明るいと思えることのありがたみ、

ずっと支えてくれている人、

近頃の新たなありがたい出逢い、

そして
近頃言葉を残して去っていった人、、、



色々なことが混じり合って
感謝とかで一言でまとめられない
気持ちになった。




この頃、
よくも悪くも
苦しかったときの自分との距離が
少し遠くなっている。

10年前の自分の輪郭が
おぼろげになっている。

ちょっとさみしい気もするけど 
それでいいんだよね。



「そこにいて
 いいんだよ」

って、今後の一歩のための
プレゼントだったのかな。


新たな一歩へ。


いつまでだって
そこにいたって
いいんだよね。



CAさんが
ぼくの気持ちに気づいてくれて、
声をかけてくれたから、、、

自分と出逢え、
大切な人と出逢えました。

ANAのCAさん、ありがとう。
(伝えたいな。お客様の声で伝えればいいのかな)  



今日は隠岐諸島の西ノ島中学校で
中学3年生向けの講演。

もうすぐ卒業して新たな道を進む16名へ

「そこにいて
 いいんだよ」

伝えてこよう。

 

スクリーンショット 2016-04-06 14.24.02


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澤登和夫写真

プロフィール

さわとん
日本セルフパートナーズ協会代表、SPインストラクター。株式会社ありがトン代表。カウンセラー・講師   1974年千葉県生まれ、早稲田大学政治経済学部卒。 会社員時代に過労と心労がきっかけでうつ病と診断され、以後5年半にわたり重度のうつ生活を送る。体もむしばまれ難病により大腸全摘出、さらにはマンションの最上階から飛び降りたことも。…続きを見る

書籍

「ありがトン」(コミックエッセイ) 「ありがトン」(コミックエッセイ)
出版社: サンマーク出版
絵: アウチ!

「自殺者3万人を救え!−“命”みんなで守る社会戦略」 「自殺者3万人を救え!−“命”みんなで守る社会戦略」
出版社: NHK出版
共著者: 望月昭、細川貂々、藤澤克己、清水康之、佐々木久長、NHK「“命”みんなで守る」制作班

「人生をやめたいと思ったとき読む本 「人生をやめたいと思ったとき読む本 〜マンションから飛び降りたぼくがあなたに贈る 生きる力がわいてくる30のメッセージ」
出版社: 東洋経済新報社

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